コミュニケーションツールの貸出は、群馬県立義肢製作所(外部リンク)で行っています。
コミュニケーション支援機器購入前の試用目的に各種コミュニケーションツール・スイッチ、周辺機器、ポータブルスプリングバランサー等の貸出を行い、適合のための支援を行っています。
療養者の方は、住所地の保健所・保健福祉事務所(外部リンク:群馬県)の難病担当保健師、ケアマネージャー、または、通院先のリハビリスタッフに相談してください。
支援者の方は、住所地の保健所・保健福祉事務所(外部リンク:群馬県)の難病担当保健師へご相談してください。
貸出するコミュニケーションツールの一例
重度障害者用意思伝達装置
重度障害者用意思伝達装置とは、発話や筆談による意思の伝達をすることの難しい方が、スイッチや視線による操作で文字等走査入力方式(※1)を使用し意思を伝えるための装置です。数種類の意思伝達装置があります。
※1 文字等走査入力方式:画面に表記された文字や単語が、一定時間間隔で点灯する中から、入力したい文字や単語が点灯した時に、操作スイッチを操作することでその文字や単語を選択する方式
1.パソコンに専用ソフトを組み込んだもの
スイッチ入力や視線入力による操作で意思を伝えるための装置です。
文章入力よる会話、読み上げ、文章作成 メール、 インターネット、LINE などでコミュニケーションが取れる他、環境制御機能(※2)などの豊富な機能で意思疎通からパソコン操作まで様々なことができます。
※2 環境制御機能:身の回りの家電製品を一つの端末から操作できる機能のことです。 体の不自由な方が、画面のタッチや外部スイッチ1つで様々な家電(赤外線で操作できる家電製品)を操作することで、生活をより快適にできます。
① eeyes(イイアイズ)
② OriHime eye + Switch
- 目の可動域が狭くなっても「デジタル透明文字盤」モードで文字盤の端まで見やすい設定調整が可能
- 「分身ロボットOriHime」を操作できます。
③ TC スキャン
④ Miyasuku
- 個人に合わせて詳細に設定することができます。
2.非パソコンの専用器
言語障害、上肢障害のある方でも、スイッチ一つで会話が楽しめます。
パソコンとは違い、テレビや電卓と同じように手動での電源スイッチ一つでON/OFF できる、機能がシンプルなマイコン製です。
電源を入れればすぐに 使い始めることができ、フリーズせず、壊れにくい機器です。
文章入力よる会話、読み上げ、文章作成、メールなどでコミュニケーションが取れる他、環境制御装置などの機能も使用することができます。
① ファインチャット(旧レッツチャット:販売終了)
動きがシンプルなので、使い方をすぐに覚えることができます。
呼び出しブザーや学習リモコン機能なども搭載しています。
電源のほか乾電池での使用もできます。
3.筋電・眼電信号を利用して操作
①マクトス(従来品)
生体信号が電気信号であることを利用して開発・製品化した世界初のバイオスイッチです。
脳波、筋電、眼電等生体信号を利用し各種機器の操作、パソコンの操作が可能です。
眼球・筋肉が特に動きにくい又は動かない方で、意識と意思がはっきりしていて、耳が聞こえ、言葉が理解でき、不随意運動(意思とは無関係に体が動いてしまう症状)がない又は少ない方向き。
他貸し出し機器
ポータブルスプリングバランサー(PSB)
3次元空間で上肢の運動を補助する器具です。さまざまな疾患が原因で上肢の動きが制限されたとき、上肢の重さを軽減し上腕の動きを誘導することで動きをコントロールできるようにする把持装具用部品です。荷重を手動で設定する標準タイプ、免荷の度合いを数値にて表すゲージ付タイプ、荷重を電動で設定・変更できる電動タイプがあります。使用時は、本体と固定用ブラケットを組み合わせて使用します。
各種入力スイッチ
意思伝達装置、環境制御装置、呼び鈴等で利用できる各種スイッチです。
各機器をご利用いただく方の病状に合わせてご利用いただけます。
手や足でのプッシュ型、空気圧式やセンサーなど使用したスイッチなど、使用できる機能に応じて数ある中から選択します。
各機器の特徴をよく理解し、日常的・継続的に使用するための負担なども考慮した上で、導入する機器を検討することをお勧めします。