高崎健康福祉大学を訪問 新井先生からの感想

昨年、村田さんとメールのやりとりをする中で、村田さんが看護学生のために力になれることはやりたいと授業案を作成しているのを知り、いつか実現できるといいなと思っていました。

平成26年12月8日月曜日、村田波廣さんに高崎健康福祉大学保健医療学部で看護学科2年生約80人を対象とした授業をしていただきました。

本学では3年生の時、訪問看護実習を行っています。
実習では、ALSの療養者さんの訪問看護に同行する機会もあります。

学生が訪問看護に同行する方は、体調が安定していて療養生活を送っている場合がほとんどです。

実習を通して、在宅療養の実際や訪問看護の実際について学習することはできるのですが、実習中に療養者さんやご家族にALSという難病中の難病を患ったつらい気持ちや体験談、現在の気持ちを直接聞く機会はなかなか難しいのが現状です。

今回の講義では、意思伝達装置の「伝の心」とパワーポイントで、村田さんがALSを発症してから現在に至るまでの気持ちの変化や体験談、コミュニケーションの大切さなどについて、講義して頂きました。

講義の中では、絶望のどん底から前向きな気持ちになるまでの色々な苦悩や、奥様への思い、支援者や友人など色々な人への感謝の気持ちが随所に表現されていました。

講義の終盤、学生の代表1名が、村田さんと文字盤で会話をすることにチャレンジしました。

代表の学生は緊張の中、村田さんの視線を追い、1文字1文字読み取りました。「ゆめをかなえるためにがんばろう」。
この15文字のメッセージの重みを感じ、勇気づけられた学生がたくさんいました。

講義終了後、学生達は村田さんご夫妻へのメッセージとして講義の感想を書きました。

学生達の感想の中には、「患者さんの気持ちに寄り添うことの大切さに気付いた」「村田さんの諦めず前向きに生きる力強さを感じた」「つらいことがあってもくじけずに頑張ろうと思った」「勇気をもらった」「家族の絆や人に感謝することの大切さに気付いた」等々、私が何度読み返しても胸が熱くなる内容が書かれていました。

村田さんは、講義を通して今後学生達が1人の社会人として人生を歩み、看護師として働いていく上で大切なメッセージを伝えてくれました。

当日は、村田さんと学生達の距離感を少なくした授業を行いたいと思い実習室で行ったのですが、「常に村田さんの表情に目を向けそばに寄り添ってずっと腕をさすっているよし子さんや介護福祉士の吉楽さんの姿が印象的でした」という感想を書いた学生もいました。

私の想像していた以上に、学生達は目と耳を傾けて講義に参加していたのだと感心しました。

講義が終了してから「村田さんに直接お礼を伝えたいです」と4人の学生が申し出て、村田さんに直接お礼を伝えていました。

その光景をとてもうれしく思いながら、授業を締めくくることができました。

村田さんには、原稿を作成したり、12月という寒い時期に大学に来てもらうなどご苦労をおかけしたのですが、村田さんに講義をしていただき本当に良かったと思っています。

村田波廣さん、よし子さん、吉楽さん、本当にありがとうございました。

新井明子

2015年12月8日



高崎健康福祉大学を訪問して

早いもので新年を迎えてから早くも一か月が過ぎ去ろうとしています。
昨年の12月8日(月)は高崎健康福祉大学を訪問させていただきました。
ヘルパーさん主人と私の3人でドライブを楽しみながら行きました。

新井先生のおはからいで、保健医療学部看護学科の2年生80名にお会いすることができました。
発症から現在までのALS患者の思いを聞いていただきました。


パソコン(伝の心)を使用し音声で発表。
パワーポイントは新井先生が引き受けてくれました(感謝です)


新井先生の提案で文章を5章に区切りその間に先生の補足,説明を入れていただき、理解しにくい専門用語や文をわかりやすく解説していただきました。
ときには学生さん達に質問を投げかけたり、一方的な講義ではなく学生さんと共に授業をしているという印象をうけました。

講義の後に文字盤を体験していただきました。
初めての文字盤に挑戦いただいた学生の I さんは「ゆめをかちとるために がんばろう」と主人と会話ができたことに感激し、絶対に忘れませんと感想文に書いてくれました。


また文字盤をおこなっている時「ゆ、め、を、、 、 」と文字が決定するごとに一字一字 先生がボードに書き学生さん全員でその文字を確認しあっているところがみんなで授業をうけているんだな〜と、まとまりがあるな〜と感じました。

また授業終了後、主人のもとへ来て直接お礼が言いたいと言い、また文字盤を体験してくれた Tさん I さん W さん I さんの熱心さに心が熱くなりました。
おかげさまで主人は生きている喜びを全身で感じたことでしょう。
やがて医療の現場に就いた時、こんな人がいたな〜と思い出していただけたらうれしいです。


後日新井先生より学生さん全員(80名分)の「村田さんご夫妻へのメッセージ」と題してアルバム風にファイルにきれいにまとめられ、数か所に講義のときのスナップ写真があり郵送されてきて感激しました。


早速主人に読んであげました。」1時間半ほど読んであげたのですが、声が枯れてきたので翌日残りをやっと読み終えました。読みながら学生さんが熱心に感想を書いてくれた内容に、涙がこぼれたり声が詰まったりしました。

90分授業の家族看護論という貴重な時間をいただいただけに、すこしでも参考になっていただけたらうれしいです。ま た全員がメッセージを書いてくれたことに驚きました。
また字がきれいで丁寧なことも印象に残りました。
心がこもっていました。

新年になってから先生が主人の外出に同行してくれました。
我が家から10分程の多々良沼公園です。


冬は白鳥が飛来するので賑わいます。
当日はそんなに多くはいませんでしたが1月末になるともっとたくさん飛来するとカメラマン達が教えてくれました。

風の強い日でしたが、先生はどんな準備をして、また車椅子への移乗、福祉車輌のスロープを使用しての、乗り入れ等を興味深く見ていました。

また主人が「これから訪問入浴があるので見て行って下さい」と文字盤で言ったのでお忙しいところお付きあいして いただきました。
先生は看護師さんやヘルパーさんの動きを見たり写真を撮ったりしていたので、学生さん達に直接目で見たことや感じたことを伝え理解してもらうのだと思いました。

大切な自分の休日を利用して、先生自ら情報収集をしていることに感激しました、遠いところ、寒い中ありがとうございました。

2015年1月27日
7月
アコーディオンの音色とともに


6月
担当者会議

5月
5月の休日に・・・・・

4月
館林つつじが丘公園に行ってきました

3月
お花見に行ってきました

2月
ALSの告知から4月で14年になります

1月
高崎健康福祉大学を訪問して