悲しい出来事

6月になってから我が家の車庫周辺をツバメが数羽、飛び回っていた。
私が新聞を取りに行く時はツバメと衝突しそうになった。
低飛行なのだ。

以前から玄関のドアを開けておくと、
家の中へ飛んできて外へ出してあげるのが、一仕事だった。

6月26日、いつものように新聞を取りにポストへ。

大変!! とても楽しみにしていたツバメのお家が落下している。
一生懸命巣作りしていたのに、、、、、卵が割れ胎児?のように少し形があり、
あと数日で雛誕生となるはずだったのに、、、、、
あ〜あ〜、なにか力が抜けてしまった。

何回も何回も行ったりきたりして、土やわら等をせっせと運び、
すてきな見事なお家を完成させた。
やがて卵が2つ確認することができた。

少なくとも抱卵をはじめてから2週間以上は過ぎていた。
雌ツバメは抱卵する時間がながくなり餌をとりに?お出かけの時は、
雄ツバメが留守番をしていて、巣の上でキョロキョロ見張っていた。

毎日暑さ続きで土が乾燥しすぎたのだろうか?地震の影響だろうか?
別のツバメが嫉妬して荒らしにきたのだろうか?
ツバメにも三角関係があるらしいと聞いたたことがある。

毎朝「おはよう」と声をかけ、成長するのを楽しみにしていたのに。
車庫に車を入れずにツバメのために貸してあげていたのに。

ツバメは頭がいい。外から決して見えるところには作らない。
できるだけ天井の近くへ作り,外敵から身を守っている。

ある日、脚立を持ってのぞきにいった。ツバメがお出かけしていたので。
ところが自分の頭が天井にくっついて覗けない。
鏡を持ち出しやっと中を見ることができた。

きれいに自分の羽を敷きその上にかわいらしい卵が2つ並んでいた。

ツバメのお家が落下したあと、2羽のツバメは、
車庫の内壁に取り付けてある郵便受けの上で、
悲しそうな顔をして(私にはソウ見えた)巣跡を眺めたり、
落下して卵が割れたままの巣を見つめたり、私が近付いてもじーっとしている。

ツバメはどんな気持ちなのだろう。

夕方になるともう諦めたのだろうか、車庫には来なくなった。
電線にとまっているツバメがそうなのか?他でまた巣作りを始めるのだろうか?

息子もとてもがっかりしていた。
なにしろツバメが巣作りを始めたので、もしかして宝くじが、、、
と秘かに期待していたのである。

2011年6月30日